もうすぐ七夕、だけど…
スーパーやホームセンター、ドラックストアに至るまで、ここ最近「七夕飾り」や笹が販売されている。
かつてはヤノ家の子供らにもよくおねだりされたものだ。
「ものだ」とつくだけに、既に過去の話。
今ではさっぱり「やりたい」とも言わない。
なぜなら…
娘がまだ年少の頃、一般ピープルの子供のように純粋に「七夕飾り」をおねだりした。
当時、息子がいまよりずっと手が焼けて、姉である娘は結構ガマンさていたので、可哀想に思い、きまぐれで買ってあげたのだ。
飾りを付ける笹にいたっては、ヤノ家は竹やぶを持っていたので、舅さんにお願いして七夕用のそれを採ってきてもらうように頼んだ。
すると、じいさん、何を思ったのか(たぶん大きければ可愛い孫が喜ぶと思い)、おもいっきりデカイ竹を切ってきた。
高さやく軽く3mは超えていたと思う。
百姓家ゆえ、わりとゆとりのある玄関だが、それでもまともには入らず、斜めに立てかけるように無理やり置き、それに飾りをつけた。(外に置くと飾りが濡れてしまうから)
でも、デカイだけに家族のみならず、回覧板を回しに来た近所の人や宅配のお兄さんが玄関に入る際、笹の枝をかき分けるように入ってこなければならず、さながら鬱陶しく厚みのある暖簾状態。
しかも、日を追うごとに笹が乾燥し始め、かき分けるたびに飾りと共にハラハラと葉が落ち、汚くちらかりまくった。
しまいには大きな蜘蛛が巣を作り始め、おどろおどろしいものに…。
それに懲り、七夕の無い現在に至る。
彼らもこうして大人になっていくのであろう…
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